「上空知」と「地上知」

Ecommunity構想の序章のつづき・・・

このEcommunity構想の背景に肝心な登場人物のふたりめ。

既に私が色んなところでご紹介している私の恩志

紺野登先生 https://note.com/kousouryokunikki である。

知識創造について、哲学やデザインなど多方面からアプローチされている。

最近は、私のテーマに非常に近いところを責めていらっしゃるので、

個人的には味方を得た気分で嬉しい限り。

ただ、また新しい言いにくい言葉を造られた(笑)

ソサエタル・イノベーション

先生お得意の都市デザインと絡めての発想には敬服である。

詳しくは、紺野先生と野中郁次郎先生の本を読まれたし。

私は、紺野先生の線路に沿いながらも

分線のような構想を立てられたらと思う。

できたら、難しくなく、この位の文体で(笑)

 

さて、話を戻して

複雑性と不確実性が増す社会で

隆起してきたのは個人の知、人間知。

すでにネット上では、個人の知が発信され経済活動を起こし

また、つながり、新しい経済社会構造を造っている。

クリエイティブ・エコノミーである。

あえてこれを電波が飛び交う「上空知」としたい。



一方、人間知はどっこい地面上にもある。

少子高齢化、環境問題など

地面上の社会課題を解決しようとしている人間知がある。

これを「地上知」とする。

残念ながら、地上領域の知は、上空知のように簡単にはつながらない。

その何故かは、本編に委ねるとして

現在、私(たち)は、地上領域での実証実験をゲリラ戦で展開している。

成果はまだまだ先だが、この構想が出来上がるかどうか

実はその成果次第だと考えている。

(実は Think & DO の学術書を目論んでいる。)

そして、企業である。

これまで情報を造ってきたのは企業であり

消費者はその情報を取捨選択をし、購買行動を起こしてきた。

ところが今や情報主体は、消費者にありつつある。

企業は、グループインタビューやらネット調査やら

消費者の行動のトレンドを収集?し、

商品・サービスの開発を行っている。

でも、本当の情報は、消費者がいる「地上」にある。

(そう思っている)

地上に足を張り、「地上知」から発見・獲得をしなければ

いけない時代に突入している(と思う)。

では、どうしたらよいのか

それを本編で考えていこうと思う。

 

Ecommunity構想原案

 

これから私が取り組みたい「Ecommunity構想原案」をこのブログにアップし、皆さんのご意見を賜りつつ、構想を固めていこうと思います。

ちなみに「Ecommunity」は、私が考えた造語で、「エコシステム」×「コミュニティ」を表しています。
読みは今のところとりあえず、“エコミュニティ”とします。



構成の大枠案としては、 ・・・は、背景にするものです。


1.「大衆(マス)」から「個」の時代へ ・・・社会学

2.企業活動の転換と限界 ・・・ビジネスモデルの変遷

3.コミュニティの捉え方 ・・・コミュニティ論

4.グラスルーツのNPO ・・・NPO論

5.エコシステムへの問題提起 ・・・知識経営論

6.Ecommunityとは

7.課題 ・・・実践からの問題・課題


なにぶん、妄想系な者で話が散らかることはご容赦してください。

次回のアップ日は不明ですが、ある程度まとまったところでオープンにしていきたいと思います。

 

クリエイティブ資本論の3つのT

こんにちは、CDI杉本です。

Twitter社のジャック・ドーシーCEOが、「ゴールはTwitterが稼ぐことではなく、クリエイターが稼ぐことだ」と<クリエイティブ・エコノミー>をぶち上げました。あなたの周りでも話題になっていることでしょう。



それより以前1,908年リチャード・フロリダが

「クリエイティブ資本論」を発表しました。

フロリダは当時の段階で、


多くの先進国では、クリエイティブ・クラスと呼ばれるまったく新しいタイプの労働者が総労働人口の3割を占める、クリエイティブ経済の段階に入っている。

クリエイティブ・クラスとは、新しいアイデアや技術、コンテンツの創造によって、経済を成長させる機能を担う知識労働者層を指し、その所得水準も高い。


と、「クリエイティブ経済」「クリエイティブ・クラス」「知識労働者層」のキーワードを発しています。

 


私が提唱する成長に必要な「3つのT」の第1の要素として、技術(Technology)がある。技術はイノベーションやハイテク産業の集中度によって測定できる。第2のTは才能(Talent)である。ここでいう才能とは、経済成長理論で通常使われているような「人的資本」(高等教育を修了した資格を持つ人工の比率)を指しているのではなく、実際にクリエイティブな仕事に就いている人口の比率で測定したクリエイティブ資本のことである。第3のTは寛容性(tolerance)である。開かれた寛容性の高い場所はさまざまな種類の人を引き寄せ、新しい考えを生み出すという強さを持っている。


最後のTである寛容性は、まさしく現在のTwitterに代表されるSNSの「場」であり、その中での活発なGiveの精神が新しい考えを生み出し、新しい経済を生むものであると思います。


 

青空フリーマーケット開催のお知らせ【再掲】

武蔵村山市中原で、青空ハンドメイドフリーマーケットを

6月29日(火)、30日(水) 11時~15時

開催いたします。



詳しくは、添付チラシをご覧ください。

ご近所の方はぜひお立ち寄りください。

 

第6回 未来を左右する「分かれ道」

こんにちは、CDI杉本です。

今回は、これまで集めた予兆情報を使い、未来を左右する「分かれ道」を作ります。



まず、下の図をみてください。

縦軸が「潜在的な影響の大きさ」、横軸に「不確実さ」です。

影響の大きさとは、あなたの会社、事業への影響度が、高いか低いかです。

不確実さは、左方向はすでに決まっていること、

右にいけばいくほど不確実ではあるが、あり得るかもしれない未来です。

 

シナリオ・プランニングでは、右上の「決定的な不確実の要素」にプロットされる予兆情報を拾いあげます。

というのも、あり得るかもしれない未来に対して、

「このように対応したから、わが社は成功したのだ!」

と言えるように、準備をしよう!というのが目的だからです。

 

左側の「すでに決められている要素」は余程のことが無い限り

動かしようのない未来、例えば少子高齢化による人口問題や世界的な脱炭素社会への流れなどです。

わかっている、見えている未来なのですから、その影響度が大きいのであれば

今すぐ(もう)手を打っているはずです。

 

中期計画などは短期計画とは違い、その先の「あり得るかもしれない」不確実な未来に対して、どのように準備すべきか、対応するべきか、を考えるのです。

 

例として、住宅業界の予兆情報をプロットしてみました。

赤い字は、すでに決められている要素です。

白い字は、不確実な要素です。

ひとり世帯が増えるかどうか、不確実性は低いですが、

事業への影響は見逃せないので採用することにします。

 

決定的不確実の要素にプロットされた予兆情報を取り出し、

両矢印の軸の名前として付け、

それが、進むのか、進まないのか、増えるのか、増えないのかなどで左右にわけます。

これが、未来を左右する「分かれ道」で、

この分かれ道がきちんと納得できるものかどうかで

この先のワークが決まってしまいます。

 

この不確実の要素の軸を2×2にして4つの事象を作ります。

2×2のマトリックスのやり方は次回にしますが、

ここまで簡単に述べましたが、ワークショップでは

プロットするまでに持ち寄った要素である予兆情報を集約、意味化するために

KJ法を使ったり、たくさんのディスカッションが必要となります。

 

 

できれば、そのディスカッションには社内の人だけでなく、

第三者的な視点で疑問等を投げてくれる人に参加を依頼されると良いと思います。

次回は「マトリックスからのシナリオづくり」です。

 

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