【中原元気プロジェクト】7月のイベント

武蔵村山市中原元気プロジェクトより

7月のイベントのお知らせです。

・7月13日 園芸ワークショップ



・7月21日 手芸教室

詳しくは、添付チラシをご覧ください。

青空フリーマーケット開催のお知らせ【再掲】

武蔵村山市中原で、青空ハンドメイドフリーマーケットを

6月29日(火)、30日(水) 11時~15時

開催いたします。



詳しくは、添付チラシをご覧ください。

ご近所の方はぜひお立ち寄りください。

 

第6回 未来を左右する「分かれ道」

こんにちは、CDI杉本です。

今回は、これまで集めた予兆情報を使い、未来を左右する「分かれ道」を作ります。



まず、下の図をみてください。

縦軸が「潜在的な影響の大きさ」、横軸に「不確実さ」です。

影響の大きさとは、あなたの会社、事業への影響度が、高いか低いかです。

不確実さは、左方向はすでに決まっていること、

右にいけばいくほど不確実ではあるが、あり得るかもしれない未来です。

 

シナリオ・プランニングでは、右上の「決定的な不確実の要素」にプロットされる予兆情報を拾いあげます。

というのも、あり得るかもしれない未来に対して、

「このように対応したから、わが社は成功したのだ!」

と言えるように、準備をしよう!というのが目的だからです。

 

左側の「すでに決められている要素」は余程のことが無い限り

動かしようのない未来、例えば少子高齢化による人口問題や世界的な脱炭素社会への流れなどです。

わかっている、見えている未来なのですから、その影響度が大きいのであれば

今すぐ(もう)手を打っているはずです。

 

中期計画などは短期計画とは違い、その先の「あり得るかもしれない」不確実な未来に対して、どのように準備すべきか、対応するべきか、を考えるのです。

 

例として、住宅業界の予兆情報をプロットしてみました。

赤い字は、すでに決められている要素です。

白い字は、不確実な要素です。

ひとり世帯が増えるかどうか、不確実性は低いですが、

事業への影響は見逃せないので採用することにします。

 

決定的不確実の要素にプロットされた予兆情報を取り出し、

両矢印の軸の名前として付け、

それが、進むのか、進まないのか、増えるのか、増えないのかなどで左右にわけます。

これが、未来を左右する「分かれ道」で、

この分かれ道がきちんと納得できるものかどうかで

この先のワークが決まってしまいます。

 

この不確実の要素の軸を2×2にして4つの事象を作ります。

2×2のマトリックスのやり方は次回にしますが、

ここまで簡単に述べましたが、ワークショップでは

プロットするまでに持ち寄った要素である予兆情報を集約、意味化するために

KJ法を使ったり、たくさんのディスカッションが必要となります。

 

 

できれば、そのディスカッションには社内の人だけでなく、

第三者的な視点で疑問等を投げてくれる人に参加を依頼されると良いと思います。

次回は「マトリックスからのシナリオづくり」です。

 

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第5回 エビデンスって何だよ!!

あなたは会議の時や上司や同僚から言われませんか?

「で、君、その発言のエビデンスは?」

「・・・」



 

エビデンス ・・・ 「根拠」「証拠」

 

マーケティングでいうところのデータ・ドリブン思考です。

データ・ドリブン思考は、確かに確率は高く、大きな失敗はしない

と言われています。

 

ただし、データに基づいた議論ばかりを繰り返していると

今あるビジネスをどうやって伸ばすかという、

殻から抜け出せなくなると言われています。

 

佐宗邦威氏

「4つの思考サイクルの違い」※として紹介しています。

『直感と論理をつなぐ思考法』ダイヤモンド社2019


4つの思考法は2軸からなるマトリックスになっている。

まず縦軸になっているのが「クリエイティビティ」だ。

「カイゼン思考」は一定のKPIを前提としながら、

それをどう高めるかを目的にしていた。

また、「戦略思考」が意図するのは、いかに市場シェアを広げて、

より多くの利益を上げるかである。

つまりどちらも、「既存の基準の範囲内で、パフォーマンスを

高めていく」点では共通している。

端的に言えば、これは知性優位の「1→∞」の世界だ。

他方、これとは対照的に、「デザイン思考」「ビジョン思考」では

感性優位の「0→∞」の創出が目指されていた。

(※筆者一部削除)


 


(中略)

次に横軸に注目しよう。こちらは「動機」をめぐる違いである。

「カイゼン思考」や「デザイン思考」を突き動かしているのは、

外的な問題・課題(イシュ―)だ。PDCAの過程で何か問題が起きれば、

それを評価(Check)し、改善(Action)することが求められるし

デザイン思考が共創型の問題解決フレームワークであることは、

すでに見たとおりだ。


 

このように4つのマトリックスにすると理解しやすいですよね。

ただ、どれが良い、どれが悪い、という話ではなくて

それぞれの仕事のステージ(求められ方)によって使い方が変わってくると

わたくしは思うのですが、冒頭述べましたように

最近は何でも「かんでもエビデンスは?」

これでは、閉塞していくわけです。

 

 

今回、わたくしが経営企画、事業企画或いは商品企画を担当されている

あなたに提言したいのは、

 

未来の“あるべき姿”を描くときは、エビデンスは糞くらえ!!

 

言葉は少々汚くなりましたが、データの上にデータを載せても

複雑で不確実な未来を描くことは出来ないと思うからです。

 

とはいえ、データに基づかない未来、妄想、想像のあるべき姿を述べるのは、

とても厳しいことだと、わたくし自身が身をもって知っています。

何度もくじけました。

 

事例として『ダイナブック構想』のアラン・ケイ氏の話をします。


「未来を予測する最善の方法は、未来を発明することだ」


登場初期のコンピューターは、でっかくて、一部の企業・研究所で使われていました。

コンピューターの使い手、使い道の定義を決めつけていたのでしょう。

その時代に、アラン・ケイ氏は、今でいう持ち歩きできるノートPC、

iPadで子供たちが遊ぶ絵を描いていたのです。

ひとりひとりがコンピューターを持って、遊んだりできる世界

『ダイナブック構想』です。

当時の人たちは、この話を鼻で笑ったことでしょう。

ところがご周知のとおり、今ではこの構想が当たり前の世界になり、

鼻で笑った大きいコンピューター屋さんたちはどうなったか説明するまでもありません。

 

 

話しを戻しまして、

先述の4つの思考法は使いどころ、使い道によって分けた方がよいということ、

それからあなたは、普段はデータを扱っていると思いますが

中期経営計画などを任されたら、どんとエビデンスから離れ、

これまで地道に集めた予兆情報を眺め、その深層的意味を考え、

“あるべき姿”を描くことを望みます。

 

 

次回第6回は、未来を左右する「分かれ道」です。

 

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第4回 予兆情報とは?

こんにちは、CDI杉本です。

前回は、『未来を見つけるアンテナの張り方』でした。

毎日コツコツ気になった記事などをクリッピングしよう

という、なんとも地味な内容でした。

 

今回は、もう一歩踏み込んで

クリッピングする情報は『予兆情報』だろうか?

というお話しです。



 

「予兆」というと、よく地震の前ぶれとかに使いますよね。

「この揺れは地震の予兆じゃない?」など。

揺れを気づかない人もいます。地震なんてこないと思う人もいます。

時間が経つとそんな揺れを忘れてしまうことも多いです。

忘れた頃に突然地震がやってきた時は、

「やっぱりあの時の揺れは、この地震の予兆だったんだ」

となります。

 

 

そうなのです!

この気づかなかったり、気づいても何にも感じなかったり、

忘れてしまうようなこの些細なこと、

これが予兆情報です。

 

マーケティングを記号論や認知科学からアプローチした星野克美氏は

以下のように述べています。

(「流行予知科学 未来を推測する認知科学マーケティングとは」PHP1991より)

 


一般的に未来の予知とは、未来に現れる現象そのものを事前に認知することであると理解されている。しかし、ここで考える未来予知のメカニズムとは、まず未来に拡大するであろうと思われる隠された「意味的世界」を認知し、そのあとでそのような意味を担った事象がやがて立ち現れるであろうと考えるものである。


 


たとえわずかであろうとも、徴候としての有微記号(※筆者のいう予兆情報)から認知された意味的世界は、その広がりの度合いや強さや、強弱という点を度外視していえば、すでに人間の世界に厳然として存在するものである。(中略)したがって、未来予知の究極の原理とは、わずかな微徴としての有微記号(※予兆情報)から根源的な深層的な意味を認知することに尽きるのである。


 

誤解を恐れず単純化して説明すると、

「気になった些細なことをクリッピングしましょう」

とお話ししましたが、実はあなたが気になったこと(=予兆情報)には

意味があるはずで、その意味自体が重要なのです。

あなたが見つけた予兆情報は、未来に形を変えて大きく発現するかもしれない。

その発現したもの(こと)の深層的な意味はあなたが見つけた予兆情報

と繋がっている。と解釈できます。

 

 

たとえば、昨年からのコロナ禍ということもあり、キャンプが人気ですが、

キャンピングカーや車中泊といったことも人気になっています。

 

遡ってみると2005年にはすでにキャンピングカーが人気という記事が出ていました。

 

当時、わたくしはリタイアを迎える団塊世代が今後どのような暮らしをしていくのかを研究していました。この記事に登場する50~60代は、団塊世代の前の世代の人たちです。彼らが実は先達なのです。

 

この記事の頃はまだ発現はしていましたが、マーケット的には

まだ予兆情報のレベルです。

この裏にある深層的な意味を考えるわけです。

 

夫婦水入らずに暮らしたいのか、都会を離れたいのか、冒険したいのか、

などなど。

ならば、「こういうサービスあり得るよね」「こんな開発しておこう」と

妄想していくのです。

そして、似たような予兆情報を見つけた時は、

「ほらっ、ここにも出てる(発現してる)」

と未来が現実に近づくほど、納得感がでてくるのです。

それが現実となって納得感100%になってから動き出しても、

もう遅いというわけです。

 

 

あなたの感性に引っ掛かった、或いは見つけた予兆情報の裏にある

深層的意味を考えてみましょう。でした。

 

 

さて、

次回は第5回「エビデンスってなんだよ!!」

をお届けします。

 

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